念仏をとなえながら、今生きることによろこびを感じる
充実した日々を過す事を願う 大阪教区 浄土宗青年会
2023年03月16日
去る令和5年3月10日(金)に大阪教区教務所において大阪教区浄土宗青年会第4回研修会が行われました。講師には生玉組圓通寺安達俊英上人にお越し頂き今回のテーマである懺悔とは何か(業)についてのお話しをして頂きました。令和4年度 大阪教区浄土宗青年会 第4回研修会 まずは業について業とは行為そのものと行為を行なった結果としてその人に蓄積されている潜在的な影響力でありその特色として楽・苦をもたらすのが善因・悪因です。また自業自得が原則であり悪行を善行で相殺する事は出来ないと言う事であります。具体的な業の因果関係は仏陀にしか分からない。そして他人がとやかく指摘してはいけないなどがあり本人が自省的に把えるべきものです。この様に業について詳しく説明をして頂きました。 そして次に本日のメインテーマである懺悔についてです。懺悔とは罪を悔い告白をして許しを請う事の3つからなり本来は許しを請うことが主であるが次第に罪を悔いる事の方にシフトしていったとの事です。次に懺悔は持戒と結びつくというお話で布薩をしないと実際には戒律を守るのは難しいと言う事と日本仏教はこの布薩をしないため戒律が定着しなかったと言われています。それから大乗仏教における懺悔についての説明がありその特色として罪を犯したらすぐに懺悔する随犯随懺、無始以来の身語意業すべてを懺悔し仏・菩薩に対しての懺悔・五師・律の遵守より戒の遵守や懺悔の儀式化についてお話して頂きました。我々が普段何気なく使っているこの「懺悔」という言葉ですがその意味を深く考える良い機会となりました。 今回安達上人にはお忙しい中懺悔と業について深く掘り下げて丁寧に教えて下さり感謝申し上げます。4月には懺悔についての続きを再び安達上人にお越し頂いての研修会があります。そちらもまた楽しみにしております。 第二河南組 薬師寺 杉岡法夫 |
2023年03月03日
トルコ・シリア地震復興支援托鉢を2月23日・26日の2日間で実施しました。2日間でお預かりした支援金合計は150,486円でした。トルコ・シリア地震復興支援托鉢報告 ※20ドル(AUD)は円に換金して加わえさせていただいています。 この浄財は日本赤十字社を通じて「トルコ・シリア地震復興支援金」に全額送金させていただいたことを報告させていただきます。 |
2023年03月01日
去る令和5年2月21日、仙台市・TKPガーデンシティ仙台に於きまして第48回総合研修会が開催されました。研修会が開催されます前に東日本大震災13回忌追悼法要も厳修されました。全国浄土宗青年会 第48回総合研修会 併修 東日本大震災13回忌追悼法要 研修1ではお二方が講演され、まずは東日本大震災被災者である鈴木由美子氏より「哀と愛と逢と・・・」を講題に、次に無量壽庵住職・西光寺兼務住職である樋口伸生上人より「震災の中で実行した事」をお話されました。 鈴木氏は震災で亡くした息子さんへの想い、また当時自暴自棄になっていた時に樋口上人と出会い≪俱会一処≫「また必ず極楽で会える」というお言葉や西光寺被災遺族会「蓮の会」での心の共有を通じて生きる気力を取り戻した事、遺族者の心境などを語ってくださいました。 樋口上人は被災当時の状況や自分が僧侶として何が出来るか何をすべきかを考え、遺族者への心のケア、亡くなられた方のご回向をされたお話をされました。また大切な方を亡くされた遺族者へのケアの仕方、信頼関係をしっかり築くこと、揺るぎない信仰心を確立し共にお念仏をお唱えする大切さをお教えくださいました。 研修2では日本赤十字秋田看護短期大学専任講師の及川真一先生より「楽しさから学ぶ防災教育」を講題にお話しされ、キャンプやイベントを通じて防災教育を行い、遊びや日々の暮らしの中で災害を疑似体験することによりそれが役立つ事をお伝えくださいました。また自身の体験を教訓に365日いつも防災を意識することや日頃と非日常をわけない、また無理をしない防災(ガソリンを満タンにしておく事や携帯のモバイルバッテリーを持つ事など)が大切であることを学ばせていただきました。 研修3では十念寺住職の袖山榮輝上人より「〈お念佛からはじまる幸せ〉と仏願」を講題として、開宗850年のキャッチコピーである〈お念仏からはじまる幸せ〉の教義的な解釈や「開宗の文」にもある≪仏願≫の重要性、お念仏のみ教えをご教授くださいました。 この度の研修を受け、自分自身大切な方を亡くされた方に対してきちんと寄り添い、意識せずに心無い言葉を発してないかを省みる機会となりました。また防災に関しても南海トラフ地震が近づく中、防災の意識をつける重要性を再確認致しました。そして来年迎える開宗850年、お檀家さんに〈お念仏からはじまる幸せ〉の意義をしっかりとお伝えできればと思います。 相阪組 西蓮院 神田眞照 |
2023年02月07日
去る令和5年2月2日に近畿地区浄土宗青年会の研鑽会が開催されました。今回の企画担当は奈良浄青ということで、世界遺産にも登録されている奈良県・薬師寺を会場に、薬師寺の拝観と法話を拝聴しました。令和4年度 近畿地区浄土宗青年会 研鑽会 まず研鑽会参加者は薬師寺・中門に集合し、薬師寺の執事長であられる大谷徹奘上人(以下、大谷上人)のご案内のもと金堂へ入堂しました。この金堂には国宝に指定されている薬師三尊像が安置されていて、このお像の前で参加者約50名による読経をしました。読経中には東日本大震災物故者、そして昨年より続くウクライナ戦争の戦没者への回向があり、追善供養と平和への祈りを捧げました。 次に参加者は食堂にご案内いただき、大谷上人による約1時間のご法話を拝聴しました。ご法話は大谷上人の生い立ちから始まり、「心のしくみ」をテーマにした内容でした。大谷上人は執事長を勤められる傍ら、全国を飛び回って法話をされているお説教師でもあります。大谷上人自ら「今日は仏教語を使わずにお話します」と仰った通り、仏教語が登場することなく優しい言葉だけで展開していく法話の内容と力強いお話しぶりに、参加者全員が真剣に耳を傾けました。また法話の中で私たち僧侶が持つべき姿勢として、「自分のふるまい・伝わる言葉を意識してほしい」という大谷上人の想いをお伝えいただきました。 今回の研鑽会を通じて、私個人の感想としては大谷上人とお出会いできたことが何よりも印象深いことでした。「こんなに素晴らしいお説教師さんがいる」と知れたことや、また大谷上人が師事された高田好胤元管主についても関心を持つことができました。今後は大谷上人・高田元管主の書籍を通じて法話の勉強に繋げていきたいと思います。薬師寺をご縁に、僧侶としての身の振る舞いや檀信徒へ法話を通じて伝えていくメッセージについて考えさせられた、大変充実した研鑽会でした。 泉南組 上福寺 瀧俊悟 |
2022年12月28日
去る令和4年12月6日(火)、滋賀県大津市にある皇子山カントリークラブを会場にして、近畿地区浄土宗青年会親睦交流会のフットゴルフを、滋賀教区担当で開催されました。各地区浄青から総勢30人の参加がありました。フットゴルフというのは、サッカー(フットボール)とゴルフの異なるスポーツを融合した新しいスポーツです。簡単に説明すると、サッカーボールを蹴ってゴルフコースを回ります。令和4年度 近畿地区浄土宗青年会 親睦交流会 当初申込み段階では、15時スタートの予定でしたが、日没時間の関係でフルラウンド(18ホール)は回り切れないとのことでした。しかし、参加者からフルで回りたいとの声が出た為、ゴルフ場のご厚意で1時間早くスタートさせてもらえることになりました。12月に入り急に冬を感じるようになっていましたが、当日の天気は快晴で暖かい日差しのなかでの親睦交流会となりました。まず、開会の挨拶と共に、フットゴルフのルール説明がありました。広大なゴルフコースに向かってサッカーボールを蹴ると下り傾斜を利用して想像以上に転がっていきます。逆に上り傾斜では、蹴ったボールが戻ってくるのでコースを見極めながら力強く蹴る必要があります。何度も同じ位置に戻ってくるボールに苦しめられた参加者も多いはずです。3時間半ほどでアップダウンの激しい18ホールを回った為か、ほとんどの参加者は口数が少なく、疲れた様子で表彰式を待つことになりました。今回担当の滋賀教区浄青は、参加者全員に景品を用意してくださいました。近江牛をはじめ、バームクーヘン、鮒寿司といった滋賀県を代表する食べ物や、W杯レプリカサッカーボールなどが豪華景品として用意されていました。参加者には順位によって必ずもらえますが、自分の順位が全く分からないので名前を呼ばれる瞬間まで楽しませてくれました。ちなみに大阪教区の最高順位は、第三位の西浦裕哉会長でした。おめでとうございます。 来年度の近畿地区浄青親睦交流会は大阪が担当します。今回の親睦交流会に負けないよう大阪らしく、参加してくれた方が楽しめるように、大阪に来て良かったと言ってもらえるような親睦交流会を開催できればと思います。 第二河南組 安養寺 畑中芳隆 |
2022年12月27日
12月15日に浄土宗青年会で別時会・忘年会を開催しました。別時会の会場は東清堀組の天龍院様をお借りして行いました。天龍院様の御堂にはすごく御立派な座像の本尊様が奉っておられていました。そんな素敵な場所で今年の別時会は例年と変わって、別時会の中に今年一年の罪等を洗い懺悔するという事で、始めに「広懺悔」を皆さんでお唱えし、「恭敬礼拝」を取り入れました。令和4年度 大阪教区浄土宗青年会 別時会・忘年会 私はこの恭敬礼拝というものは、加行以来してませんでしたので、懐かしくやって良かったと感じました。大衆の声が揃って、本堂に響き渡る念仏はとても気持ちよく、心が浄化できた気がしました。別時会は個人的には自坊で毎月1回、行っていますがやはり大切な行の一つだと改めて感じました。 そして行が終わり、忘年会も開催しました。この時世柄、難しいとは思いましたが、無事に皆さんと懇親できて良かったです。 次回も是非ともより多くの御参加をお待ちして来年また楽しみにしています。 天満組 寿松院 小原弁和 |
2022年12月05日
山々の木々が少し紅く色づき始めた11月29日しとしと秋雨が降る中、誕生寺へお参りいたしました。令和4年度 全国浄土宗青年会 別時念仏会 講演では、白鳳流吟詠会 土井啓輔様よりご自身の誕生寺で過ごされたお爺さんとの思い出と「誕生寺略縁起」の詩吟を実演いただき、後にお別時を行いました。 縁起の内容にはお父様からの御遺言、お母様との今生のお別れや、熊谷公がご本尊の御影を背負って、道中茨木や一之谷を通って法然上人の過された誕生寺へと運んでくださったことがきっかけとなっていることが記されており、今こうしてお別時をさせていただいておるのもひとえに法然上人や熊谷公はじめ、たくさんの方々のお陰様であると有難い気持ちに包まれておりました。 最後にブラジル開教区の大江田上人のお話もあり、ホテル住まいから始まった開教区で、檀信徒の皆さんの熱意に応えるべく、お寺の建立に奮闘されている大江田上人のお姿にお寺に生まれ、お念仏に囲まれて過ごしてきた有り難さに今一度感謝し、お寺を護持してくださったお檀家の皆様に恩返しを、また同じお念仏を大切に思うブラジルの檀信徒の皆さまが集まり、お念仏をお唱えする場所を作るお手伝いが少しでもできればと今一度身を引き締まる思いとなりました。 大江組 西念寺 吉原徹哉 |
2022年11月23日
令和4年11月14日、大阪市中央区日本橋にある国立文楽劇場にて「芸術の秋」をテーマとし、日本の伝統芸能である人形浄瑠璃「文楽」鑑賞会が行われました。当日は午後2時から開演で20名の会員が参加致しました。今回鑑賞した演目は「一谷嫩軍記」(いちのたにふたばぐんき)という源平合戦の一幕の話で主に平敦盛や熊谷次郎直実の話を軸に描いた話でした。4部構成で起笑(正しくは承ですが)転結が分かりやすく描かれており、太夫さんの語られる緩急のある語りと三味線の音色そして人形1体1体の細かな仕草が連動していて、文楽の世界観に魅了される素晴らしい公演でした。また今回登場した熊谷次郎直実は武将としても有名ですが浄土宗ともゆかりが深く、この源平合戦の後、出家し法然上人の弟子となり法力房蓮生と名乗り浄土宗寺院の建立など多くの功績を残された人物です。今回初めて文楽公演を見させて頂いたのですが驚いた事があります。それは舞台の上部に公演中語られている言葉の字幕がデジタル表記で出てくることです。私のような初心者では理解しにくい太夫さんの節のある語りであっても、文字を追うことで内容が把握できたところは本当に良かったです。令和4年度 大阪教区浄土宗青年会 第3回研修会 夕方5時に公演が終わり、あっという間の3時間でした。今回初めて人形浄瑠璃を鑑賞するという会員の方も多くいらっしゃったと思います、私自身おそらくこの機会がなければ目にすることもなかったと思います。今回の研修が今後のお檀家さんとの会話のきっかけ、そして法話等に生かしていければ思います。 最後に、第3回研修会において貴重な体験をさせていただきました生玉組安楽寺中川澄彦上人、安楽寺のお檀家様であり文楽太夫の豊竹咲太夫様このご縁を結んでいただきありがとうございました。 相阪組 蒼龍寺 大橋忠明 |
2022年09月18日
令和4年9月9日、千日前法善寺様門前にて救急の日托鉢を行いました。令和4年度 大阪教区浄土宗青年会 研鑽会・救急の日托鉢 当日は16名の会員が参加し、《\73049》の浄財をお預かりいたしました。この浄財は救援活動準備金としてお預かりし、今後の災害時の支援活動に役立てて参ります。 このまま何の災害も起きず準備金はいつまでも準備金のままで置いておけると一番良いのですが、地震、台風、大雨水害等、ここ数年日本中世界中で次から次へと自然災害が頻発しています。いざという時にいち早く動けるよう、大阪浄土宗青年会はこれからも救援活動の準備を怠らずに続けて参ります。 当日ご協力聖下さった全ての皆様に心より御礼申し上げます。 東摂組 生房寺 田中大樹 |
2022年07月27日
令和4年7月19日、生玉組安楽寺様において浄青別時会が行われました。未だ新型コロナウイルスの猛威は収まらず感染者数も増加傾向が続く中ではありますが、25名の会員が参加致しました。3年ぶりに皆で集まっての別時会。冒頭、西浦会長の挨拶にもあったように今回の別時会、納涼会の開催をぎりぎりまで悩むこととなりました。明確な行動制限がないからこそ、各々の環境や考え方によって正解も変わります。令和4年度 大阪教区浄土宗青年会 別時会・納涼会 現在の状況になり2年半、未だ有効な手立ても解決策も見当たりませんが、それでも日々微かに明るいトンネルの出口へ向けて一歩一歩の前進できていると信じたいと思います。 久々の別時会。当たり前の様にできていたことができないでいたもどかしさや不安、徐々に取り戻しつつある日常に対する喜びなど、それぞれの思いをお念仏の声にのせ共に充実した時間を過ごすことができたように感じます。 別時会と同様、納涼会は特に感染対策に配慮し、屋外でマスク会食を徹底し開催されました。心配されていた天気も持ち直し、本来のこの時期らしい蒸し返す暑さの中、コロナ禍における課題の共有や今後の取り組みについて意見を述べ合うことができ大変有意義な交流の場となりました。 開宗850年に向けて浄青の活動が続いていきます。今後の活動におきましても現在の状況を考えれば完全な形で行うことはまだまだ難しい様にも感じられますが、27期会員が中心となり「共有と共感〜集まって盛り上がろう〜」を胸に、大阪を熱く盛り上げていこうと思っております。 堺組 大善寺 鈴木佑太 |